声明

皆様

平成31年3月、一部企業の商品PRイベントで実施した作品制作にあたり、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。この場を借りて、改めてお詫び申し上げます。

このライブペインティング作品につきましては、イベント担当者と合意のもとで、あるイラストレーターの作品を参考に描きました。既存作品を模写してしまったことについて、たいへん深く反省しております。自分自身の未熟さや、意識の甘さがございました。騒動後に、そのイラストレーターの方には謝罪の場を設けていただき、お許しのお言葉をいただきました。

「盗作騒動」をきっかけとして、師匠として師事していた銭湯絵師・丸山清人様をはじめ、銭湯に関係する方々の名誉を毀損する事態となりました。

私にはもう、銭湯絵の世界に戻る資格はないと存じております。

ここで、令和5年7月18日付で、私が実父とともに提訴しておりました民事訴訟の判決が下り、被告の女性に対して、損害賠償の支払いを命じる内容となりましたので、報告させていただきます。

「盗作騒動」による炎上から約1週間後、被告により、Twitterを通じて事実と異なる喧伝がなされました。私の人格に対する否定や銭湯絵師を目指す過程など、当該投稿内容は事実として世間に広く誤認されました。どれもまったく、嘘偽りのものです。

被告の女性の虚偽投稿が始まってからは、SNSを通じた誹謗中傷や第三者からの嫌がらせが、私だけでなく丸山様ご夫妻や銭湯に関係する方々、私の家族へ向けられるようになりました。結果、多くの方々が深く悩まされ、特にご高齢の丸山様ご夫妻は、精神的に非常に追い込まれてしまいました。

先般、丸山清人様、銭湯に関係する方々、私と私の家族の名誉回復のため、被告の女性を約3年前に刑事告訴いたしました。その結果、令和3年12月22日付で、刑事事件としての名誉毀損罪について、被告の女性は有罪となり、罰金刑の略式命令を受けました。

残念ながら、刑事事件の過程を通じて被告から私どもに対する謝罪などは一切ありませんでした。また、被告の女性が虚偽の内容のTwitter投稿を削除することもありませんでした。そのため、私どもは、被告の女性を相手方に民事事件として、名誉毀損に基づく損害賠償請求訴訟を提起しておりました。

この民事訴訟について、令和5年7月18日に判決が下り、被告の女性に対して、損害賠償の支払いを命じる内容となりました。

裁判の過程で、被告の女性は自身のSNS上での投稿が根拠のない虚偽であったことを認めたうえで、私やその関係者が活動できなくする意図があったことを認める供述をしています。

SNSという空間に虚偽情報を投稿し、不特定多数の人々に対して騒動を煽るという行為は決して許されることではありません。

被告の女性が投稿した内容をもとに、事実と異なる内容が掲載されているインターネット上の投稿や記事については、一つひとつ対処していきたいと考えております。

私の作品制作をきっかけとして、師事していた丸山清人様をはじめ銭湯に関係する方々の名誉が毀損されてしまうという、深刻な事態に発展してしまい、忸怩たる思いを抱かざるを得ませんでした。

司法の判断にゆだねるという形ではございましたが、今回の行動によって、私どもだけでなく、銭湯に関係する方々の名誉回復の一助になることを願っております。

現在の私は、2年間休学しておりました東京藝術大大学院を令和3年3月に卒業し、一絵師として作品制作や表現活動を少しずつ再開いたしました。数多くの方々からご指摘いただいた、著作権や知的財産権に関する法的知識についても勉学に励んでおります。

私は心から純粋に銭湯絵師を目指して、師匠の背中を追いかけておりました。

私にとって、銭湯絵は本当に大切なものでした。

騒動から約4年という月日が流れましたが、これまでの間、温かいご支援とご協力をいただいた方々に心より感謝いたします。

絵師としても、人間としてもまだまだ未熟ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

Mai Katsumi Official